いつかまた〜51〜

友愛数  2009-06-21投稿
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ガラガラガラガラガラ…

キャリーカーの音が、今は心地良かった。

心臓の音をかき消してくれる。

ちさの表情が気になるけど、恥ずかしくて、ちさの顔が見れない。

手から伝わる温もりだけを感じながら、ちさの家に1歩1歩近付いていく。


着かないでくれ


そんな願い虚しく、ちさの家に着いてしまった。


「…………」

「…………」

放さなきゃ…


でも、もう少しこのままでいたい。





はっ!

俺、めっちゃ欲張ってねぇ?
ちさ、困ってるんじゃ…


僕はそっとちさの手を放し

「えっと…じゃあ…」


と言いかけたその時。


「あの。……この先に、小っちゃい公園があるんだけど……行ってみない?」

ちさの方から言われた。




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