(-.-)y- ?

森田  2006-07-18投稿
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昼休み。
いつものように屋上でケムリを吹かしていた。


貴博『すぅ…はぁ…』
昨日の可愛い子ちゃんにまた会えないものか、マジ気に入っちゃったよ。

貴博『ふぅ…』

ケムリを吐きだす。

ガチャ


屋上のドアが開いた。俺は咄嗟にパイプの火を消した。まったく誰だ?俺の楽しみの時間を奪うのは。

貴博『…マジっすか』
屋上に入って来たのは望だった。俺の姿を見つけると小走りでこちらに向かってきた。

望『あ、あの…』

運命の出会いを感じるな。

貴博『どした?俺に何か用?』

望『え、えと…昨日はすいません…助けてもらったのにお礼も言わず帰ってしまって』


こりゃ驚いた。

貴博『お礼を言うためだけにわざわざ?』

俺がここにいるとも限らないのに。

望『あと…お昼まだですよね?これ…昨日のお礼に』

そう言って望は購買のパンを渡してきた。

貴博『………』

望『…クリームパン嫌いでしたか?』

貴博『…あ?いやいやそういう訳ではないんだ』

望『?』

貴博『俺、てっきり嫌われてるのかと思ってたから…』

望『…野中さんのことは正直苦手です…』

うわ!ちょっとショック!

貴博『…どんなとこが?』

望『…い、いつも飄々としてて、相手の考えを読もうとしてそうで…』

おいおい…なんでバレてんだよ。

貴博『遠慮気味な癖に欠点は堂々と指摘するんだね?』

望『はい、こそこそしているのは失礼ですから…』

貴博『わかってるね、いい心がけだ』

望『で、でも昨日は喧嘩が弱いのに私を助けてくれて…』

喧嘩が弱いか…
そんな軽口ほざいてたっけ。

貴博『それで石倉は俺にお礼をいいに来たと』

こりゃ仲良くなるチャンスだな。

望『は、はい、それじゃあ私はこれで…』

貴博『ちょっと待った』

望『…?はい?』

貴博『俺に一人で昼飯を食えって言うの?』
望『…え?そ、それは…?』

感づいたのだろう顔がほのかに赤い。

貴博『石倉も一緒に』



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