これは、霊を信じない人達の話。
第一夜〜後ろ〜
「ただいま〜って誰もいないのか」
俺の名前は小川秋。今日は、両親が幼い弟を連れて旅行に行っている。俺は家に一人だ。
今日は部活もあり、遅い時間になってしまったため、近くのコンビニで弁当を買った。
「あーマズイ。親の手料理のほうがまだいいや」
飯も食べ終わり、とりあえずテレビをつけてみた。ホラー映画がやっていた。
「くだらね。しょせん作り話だろ」
そう、俺は霊なんか信じてない。
〜数時間後〜
「そろそろ寝るかな」
俺は部屋に行った。
ベッドにはいった。何か違和感を感じる。
「何だ?」
その時!
ガチャガチャガチャガチャドアを開けようとする音だ!
「泥棒か?」
音が止んだ。俺は安心して、またベッドにはいった。ギー ギー ギー
床の軋む音だ!
「・・・誰かいる?」
下に行こうか?迷った。・・・考えた結果やめる事にした。
足音がだんだん近づいてくる。階段を上って来ている?
「何だよ何だよ!来るならきやがれ!」
大声で叫んだ。もう部屋の前まで来ている。
ア゛ア゙ーーーー
気味悪い声が聞こえてきた。
俺はベッドにもぐり息を殺した。
〜数分後〜
声が止んだ。顔を布団から顔をだした。
「ハッ・・・ハッハッハッハッ何ともないじゃん」
その時!あの声と同時に俺の足首にぬるぬるとした、生暖かい手が巻き付いた。声が出てこない!体も動かせない!金縛りだ!こっちにくる!嫌だ嫌だ!怖い!顔が目の前にある!恐ろしい顔だ!目は充血して真っ赤だ。顔は青く傷だらけ。そこで記憶は途絶えた。
朝起きると顔やベッドは血だらけだった。
俺は何故だか、血だらけかで長い髪の毛を大量に、にぎりしめていた。