いつかまた〜57〜

友愛数  2009-06-22投稿
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その場所へ行ってみる。
あまり大規模じゃないけど、これだけあれば、セットに充分足りるだろう、くらいのクローバー畑があった。

「こんな近くに…」

「ははっ、灯台元暗しってやつだな」

僕とちさは、顔を見合わせて笑った。

「明るい時に、また取りに来よう?セット、それまでに完成させとくから」

「うん!」



そして、ちさを家まで送った。

アパートの前で向かい合う。

なんか照れくさい。

「また…明日」

「うん…明日」


ちさが階段を登り、玄関先に着くのを見届けてから、こっちを見たちさに、手を振って、僕は家路についた。


足元がふわふわしてる。


いつもの景色が、違って見えた。


僕の、2年3ヶ月の片想いは、今日で終わった。

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