いぬの踊り場

いつき  2009-06-23投稿
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『起きろ!』
寒い、寒い、もう少しだけ、寝かしてくれ。
『起きろ!』『邪魔だ!起きねぇか!』
グイッ!グイッ!何かがぼくの背中を押し付ける
っと同時に。
『バチーッ』
背中に激痛が走る。
『イタッー』
咄嗟にぼくは、叫んだ。だけど、僕は下を向く、何をされたかも、その痛みを与えたのが誰なのかもわかるから。
『邪魔だ、死んじゃえよ』
見ない、見ない、見えないよ。
ぼくは、今駅のなか。
ここは、駅の踊り場。
誰も知らない、誰もいない。だれも知らない僕の秘密の場所。
いるのは、僕の家族の犬の『カイ』
そぅここは、誰も知らない『犬の踊り場』
知っているのは、『ぼく』と『カイ』だけ。
…さっき、までは。



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