サフィニアを育てはじめてから一ヶ月ほどたった
俺は、あの花屋の女性店員の所に足しげく通って、世話の方法を聞きながら
何気に仲良くなろうという作戦を実行していた
なんとか名前を聞き出すことには成功した
名前は『友田かなみ』という
かなみちゃんは、花が本当に好きで
花の世話をしている時の彼女は本当に可愛い
あの優しい眼差しで見つめられたら・・
と、幸せな妄想ばかりをして本を開くことを忘れていたわけだが
「なかなか進展しないもんだな」
俺は、ハァとため息をつきながら、自分の部屋に腰かけた
尻の下に何かを踏んだ
「あ、なんだ本か」
俺はしばらく開くことのなかった「読みヤスイ小説」を手にとった
久々に読んでみるか
俺は、一ヶ月前に必死に読もうとしていた『女体の神秘』の章に再びチャレンジすることにした