数ヶ月が過ぎ、夏も終わりに近づいたが、まだまだ暑い日が続いていた頃、淳達は市内にある銀行にいた。 そんな時、淳の携帯に警察から弟の所在がわかったと連絡がきた。
弟は都内で住み込のバイトをしながら生活していたと言う。
仕事の中、事故を起こした事がきっかけで警察は連絡してきた。
亜子は淳が銀行の手続き中だった事もあり、淳の携帯に出て受け答えをしていた。
事故と聞き弟の身体が心配だったが、どこも何ともないという。警察の人に母親と兄である淳がとても心配していて、心の余裕が出れば連絡をしてほしいと言う事を弟に伝言を頼んだ。 とにかく無事でよかった。電話に出たくないと言うのも、弟自身、精神的に抱えてるものも大きかったに違いない。
東京で頑張りたいと願っているなら、成功して欲しいと願いつつ、淳達も自分達の生活を踏ん張っていた。
冬も終わりに近づき淳に2年目にして、また転勤の辞令がでた。