スペース・ブレイザー 002

ファイネストナイト  2009-06-26投稿
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なんだかんだで、いきなりだな……親父たち、ちっとも俺の事なんか気にしていない。
学生にとって転校がどんだけストレスになると思ってんだ。
俺はポケットにある携帯を取り出した。
「いまのうちに、かなちゃんとかに電話すっか。」
その言葉に親父たちが反応した。
「おい、カイト!かなちゃんって誰だ!?」
即答した。
「知らん!」
「あらあら〜カイトたっらいつの間にかガールフレンドがいたの〜!?」
これも即答。
「違うっての!」
正確に言うと付き合ってはいないが、片思いである。つい最近やっとメアドを聞き出して、ここ最近は妙にテンションが高い事は、自分でも自覚済みだ。

「で、いつからコロニーに引っ越すの!?」
親父は少し考えてる顔をして、
「一週間後だな!」
そうか…と小さく返事をする。
俺は自分の部屋へ向かった。
親父たちは、少しそんなカイトが、かわいそうに見えた。
「仕方無いんだよ、仕事のせいで、行かなくちゃないんだから……」
「中学二年だもね、やっと学校に慣れてきた頃だからよけい転校なんてイヤだと思うわ。」

自分の部屋に戻ったカイトは、パソコンに電源を入れる。ウィィィンと言う高い機械音が部屋全体に響く。数秒後、デスクトップが表示され、画面右側にある電話マークを手でタッチした。「通信会話、準備中……」…………
「通信会話、準備完了」
デスクトップに見慣れた顔が、5人映った。

「データ受け取ってサンキュー」
頭に赤いバンダナの男が、最初に話かけてきた。
「どうしたの?」

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