いつかまた〜62〜

友愛数  2009-06-26投稿
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ある日。

教室に入った僕は、珍しく僕より早く来て席についている響を見つけた。

僕は、響の隣に腰をおろした。恋歌はまだ来ていない。


お互い、会話もないまま、時間が過ぎる。



「響」

意を決して声をかける。


「…お前さ……」


ためらいもあった。
でも続けた。
確かめたい。

「ちさの事…好きなの?」


響は答えない。


先生と同時くらいに恋歌が駆け込み、入り口に近い席に座る。


もう授業が始まる。



その時。



「好きだよ」



ドクン



心臓が音をたてた。



「ちさの笑顔が見れるなら他には何も望まない」


僕は言葉を失った。


響の言葉は、以前の僕の想いだ。

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