Time Trip

ウヅキ  2009-06-26投稿
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※只今書いてる長編小説の一部です

〜プロローグ〜


「ウヒャヒャヒャヒャ!!
コイツは喰えそうな奴だぜぇ!!!」

殺気と狂気を纏いながら鬼は叫ぶ

「アンタに殺される位なら
自分で死んだ方がマシだね」

そんな鬼とは対象的に
冷静に語る少年が居た

彼は銀色の髪をなびかせながら
鬼の攻撃を避け続ける

「そんな目で睨むなよ〜!
坊ちゃん」

少年は鬼の挑発を聞きもせずに
銀色の目で鬼を見つめ
度々来る鬼の攻撃を避け
近くの鎌へと手を伸ばした

「ムダムダムダァ!!!!
その鎌は俺でさえ扱えないからなぁ!
人間風情が使っても
せいぜい魂抜かれて終わり♪」

鬼の言うとおりに
少年が鎌を握った瞬間
何か嫌な地響きが聞こえた

「ホラ見ろ…」

鬼の表情には一瞬笑みが浮かんだが
それはほんの一瞬の事で
その表情はすぐに消えた

正確に言えば
"鬼ごと消えてしまった"

そしてこの地響きと砂煙りの中で
大きく、そして邪悪な影が見えた

その"影"は
尾と思われる物が九本
まるで九尾の狐の様で
煙りの中をうごめいていた

しかしその影はすぐにそこから消え
煙りが納まる頃には
少年一人だけが立っていたのだ

「どうやら弱いのは鬼…
アンタの方のようだね」

鎌を引きずり少年は闇の中へ消えていった



〜行方不明〜


今から調度二年前
"リン"と呼ばれていた14歳の少年が
いきなり姿を消した

彼は、スポーツ万能で勉強も出来ていた為
いつもクラスの人気者で
教師や親達からの視線も一際熱かった

そんな彼が姿を消し
一時は騒然となり、ニュースにもなるほど大騒ぎされたが
結局は未解決事件として
未だに何一つ解決はしていない

彼が居なくなって二年が経ち
皆の記憶から"リン"という人物が消えかけていた頃
リンの大親友だった

カツラギ ツカサ
葛木 司

通称、カツラが歴史の授業の最中
大声を挙げて騒ぎ立てた

「リン!??」

勿論、授業中だったので
先生には冷たい目を向けられ
周りの生徒達は黙ってしまった



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