いつかまた〜65〜

友愛数  2009-06-27投稿
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ちさが、なんて答えるのか聞きたかったのかもしれない。

響が、何を話そうとしてるのかも、知りたかった。

僕は、そのままちさの言葉を待った。


「え?……えっ…と……」

そういう話が苦手そうなちさは、即答できないでいた。
でも無言で待つ響に、流す事ができなそうだった。


「……好きだって言われてから…私にとって、トーマがどんな存在だったのかな…って…考えるようになって……それで…」

口ごもりながら、ぽつり、ぽつりと話すちさの言葉を響が遮った。

「何それ」

「え…?」

「それってさ、好きだって言われたから、意識して、自分も好きかも、って思ったって事?」

「……違…」

「じゃあさ」

「……っ!響!?」

!?

何が起こってる?

「俺が、今、ここでちさにキスしたら、ちさはトーマより俺を好きになる?」

!!

僕は教室に飛び込んだ。



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