双子ではない。年子なだけ…しかし小さい頃、母や、伯母たちに色違いの服を着せられていた。
私はピンク姉はブルー。『可愛いねぇ〜双子さんみたいだわ』何回この言葉を言われただろうか…。しかし、実際可愛がられていたのは私ではない。姉の方だった。何をしても許され、自由だった姉。優しい姉だった。しかし、心のどこかでは姉を憎んでいる自分がいた。
仲が悪い姉妹ではない。逆に良過ぎる姉妹だ…。姉妹とはこういうものだということなのだろうか。いくら勉強を頑張っても、いくら頭がよくても、いくら何をしても『姉』という存在がでかかった。何をしても勝てた気がしない。あの時から…