いつかまた〜67〜

友愛数  2009-06-28投稿
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走りながら響の姿を探す。すると、丁度、門を出ようとする響を見つけた。

「響!」

声をかけたけど、響は振り返る事も、立ち止まる事もしない。

「待てって!」

それでも止まらない。




「お前!ちさの笑顔が好きだって言ったじゃねぇかよ!」

そのお前が、なんで泣かしてんだよ…!


ピタッ…と、響の足が止まった。

そして僕の方を見た。
そして…


「お前も同じだったんじゃないのか?」

……同じ…?

「ちさは、誰のものでなくていいって」

「!!」

言葉が、出ない。

「先に踏み出したのは、お前だ」

そう言って、響は僕に背を向けて歩き出した。

僕はそれ以上、響に投げ掛ける言葉がなかった。

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