貴博『パクパク』
パンをむさぼる。
貴博『ガツガツ』
望『あ、あの…おいしいんですか?』
貴博『ゲ○ググ』
望『…なんですかそれ?』
貴博『ビームナギナタだぞ?』
望『ほ、他に表現のしかたは無いんですか?』
貴博『アッ○イ』
望『せめて一年戦争から離れてください』
貴博『ハハハ、ベトベトのクソ甘いクリームが喉にベタつく感じが超リアルだよ』
望『不味いんですか?』
貴博『いや、うまいよ、普通に』
望『そうですか…』
望『あ、あのっ』
貴博『ん?』
望『…た、タバコ吸うんですか?』
望が俺のズボンのポケットからはみ出ているパイプを指差して言った。
貴博『吸うように見える?』
望『………』
見えるらしいぜ。
貴博『まぁ、ご想像にお任せします』
望『…』
あ、また寂しそうな顔をする。
貴博『あのさ―――』
望『野中さん』
でたよ、俺を完全に拒絶するセリフ。
望『もう昼休み終わっちゃいますから』
貴博『え?』
望『それでは』
そそくさと望は屋上の出口に歩いて行った。
貴博『今日も一緒に帰ろうね!』
叫んだ頃には望は屋上から姿を消していた。
貴博『…聞こえたかな?』
まぁ期待はできないだろうな。
貴博『…』
今日はもう授業を受けるきになれない。ここでフケよう。
俺はパイプに火をつけた。