いつかまた〜69〜

友愛数  2009-06-29投稿
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教室に戻ると、ちさは席に座り、呆然としていた。


響の気持ちに気付いただろうと思う。


僕は。


「今日はやめとこうか…。また気持ちが落ち着いてから、取りに行こう」


それが、どれだけ残酷な言葉だったか、知るのはもっと後になってからだった。

トーマはいつも見守っていてくれる…。そんなちさの言葉が、脳裏の端の方へ追いやられてく。僕は自信がなくなっていた。




それから。


響は学校にも来なくなった。


「響、どうしたんだろね?作業、進めても大丈夫かな?」

響が学校に来なくなって4日目、そう話す恋歌達の会話にも反応できない。

ちさとも、授業が終わればアトリエで作業し、帰るだけ、の日々が続いた。

ちさの笑顔を見る事が少なくなった。




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