いつかまた〜70〜

友愛数  2009-06-30投稿
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そんなある日。

「ちょっとこっち来て」


恋歌が僕を呼び出した。


「……なんかおかしいでしょ。あんたとちさと響。何があったの?」

「……………」


「………言いたくないならそれでもいいけどさ…智と梨玖も心配してるよ?あたしだって」


「……………」

「……………」


みんなに迷惑かけてるのは分かる。

明らかに、みんなに気を遣わせている。


1番望んでなかった事だ。

僕の答えを待つ恋歌に、

「……響……ちさの事好きだったんだよ」

吐き出した。


「……マジ…?」

恋歌は、予想もしていなかったような反応をした。

それから、少しの沈黙の後、恋歌が言った。

「ちょっと待って。……まさか。アンタ、ちさの気持ち、疑ってるんじゃないでしょうね」


答えられない。


いつもみたいに、後押ししてくれる言葉を言うのかと思いきや、

「よく考えてみるんだね」

それだけ言って、恋歌は去って行った。

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