いつかまた〜71〜

友愛数  2009-06-30投稿
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考えるって、何を?
何をどう考えればいいんだよ…

僕は完全に暗闇の中にいた…。




それからも、脱け殻のような日々が続いた。

ちさと約束してた、クローバー畑も、未だに取りに行く事はなかった。



週末を開けて…。


響が学校に来た。


今度は響が僕の隣に座り、こう言った。


「昨日、ちさがバイト先に来た」

「……!…」

「あの時の事、なんも言わねぇの。ただ、なんで学校来ないのか、みんなが心配してるって言いに来た」


「………そっか…」


「俺、言ったよ。ちさが好きだって」


「!」


ふっ、と笑って、響はこう続けた。

「気持ち伝えたら、楽になるもんだな」


響のこんな正直な気持ち、聞いたのは初めてかもしれない。


「だから。これは宣戦布告だ」

僕に向かって、拳を突きだしてきた響。

なんだか、気持ちが晴れていく感覚を覚えた。


「…おう。受けて立つよ。ちさは渡さない」

響の出した拳に、ゴツン!と拳をぶつけ返した。

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