ノンフィクションの愛の結末24

 2006-07-19投稿
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学生という身分の心と昭幸には門限がある。[一緒にいたい]という思いを抑えて二人はお互いの家路を辿った。


数日後…


心はすっかり昭幸の恋人になっていた。気付けば、否、気付かずとも、いつも昭幸のことを想っていた。


{昭幸…。}


心はあのデートがきっかけとなり今は名前で昭幸を呼ぶ。授業は上の空。まぁ、塾に行っている心には学校の授業は関係ない。右耳から左耳へ、馬耳東風だ。


{昭幸、今何してるかな?昭幸も授業中だよね〜。暇だなぁ…。メールしたい。}


「心ちゃん」
『んあ?』

心は不意に呼ばれ気の抜けた返事をした。心を呼んだこの子は心の一番の親友、香澄(かすみ)だ。小6からの付き合いで中2・3で同じクラスになれたという奇跡のパートナー。塾は一緒だけれど、クラスは別。香澄の方がひとつ上のクラスだ。

「もうすぐ授業終わるよ。昼休みは何する?」
『ん〜、昭幸とメール』
「向こうが学校だから出来るわけないでしょ」

{香澄…。いくらここが治安悪くても、ここも学校だよ。}

心はそう思ったが口に出すのを止めた。そう、この中学校は県で一番治安が悪い。煙草なんて当たり前。表ざたにはなってないが強姦をして停学中の生徒なんてのもいる。

『だよな〜。普通に話せばいいじゃん』
「やだよ、心ちゃん昭幸くんの話ししかしないもん」
『嫉妬だ?(笑)』
「んなわけあるか!(笑)」


このテンポの会話が心地良い。心にとって香澄は昭幸と同じ、もしくはそれ以上に大切な人だった。


続く…

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