《森宮です。
本日は私の様な何の面白みの無い人間が、
地域に根差した放送を中心としたコミュニティーFM局として、
小樽市民の皆様に愛され続けておられます、FM小樽様よりお誘いを頂けました事を、
誠に光栄に思っております。》
な‥長っっ‥‥☆
《いゃあ、森宮さん。
そんなに御謙遜されますと、私、パーソナリティーを務めさせて頂いております、アヤカも、恐縮ですッッ‥‥って‥梨元かッッ!!
リスナーの皆さん!!
森宮さんは、とても紳士で素敵な方なんですよぉ〜〜!!》
《いえいえ。
何の面白い事ひとつ言えないカタブツで、こちらこそ‥‥キョウシュクです‥‥‥‥‥。》
さ‥寒っっ☆
《あはは。森宮さん!!上手いじゃないですか!!梨元サンのマネ!!
それでは本日もいってみましょう〜ッッ!!
“青春アミーゴ”
本日の悩めるティーンエイジャーは、
ラジオネーム、“ミズホちゃん16歳”
早速、電話が繋がっておりま〜す!!
もしもし?!》
はぁ。別に何も驚くコトでもないのかな。
森宮のお父さんが、偶然、FM小樽の人気コーナーに出演してて、ティーンエイジャーの悩みの相談にのるというだけだもんね。
でも、このコーナーって、結構際どい内容が多くて、
放送出来るギリギリの内容なのよね。
よく、森宮のお父さんが出演OKしたわよ。
チラッと聖人の方を見ると、
あ。表情ひとつ変えずにパンにかじりついた。
方向を変えて、ユカを見てみる。
う〜ん。こっちも冷静(先にデザートのクレープから食べるか?!)。
ユカってホント動じない性格よね。
A型なのに。
ドキドキドキドキ――
あたしってホントにO型なのかな。
《えっと‥‥。今日相談するのは、あたしの友達のコトなんですケド――》
《はいはい。》
《友達のカレシが浮気症で、そのコ以外にもいいカンジのコがたくさんいるんですよォ〜〜。》
《うんうん。》
《初めは、あたしも信じてなかったんですケドォ、
先日、決定的瞬間に遭遇してしまいましてェ〜〜――》
《決定的瞬間?!》