いつかまた〜72〜

友愛数  2009-07-01投稿
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ちさとも、ちゃんと話しないとな…

ちょっと気分が晴れたからって、都合いいけど……


僕は昼休み前、ちさの教室に向かった。

みんなが食堂や外へ向かう中、ちさは席についたままだった。机の上に出した弁当に手をかけて、ぼんやりしていた。

「ちさ」

僕に気付く。
笑顔はない。
それは、仕方ない…

「昨日、響んとこに行ったんだって?」

「あ…うん…ずっと学校来てなかったから…。お父さんに大きな仕事が入ったから、手伝ってたんだって」

響は、設計士の親父さんの元で、建築と設計の勉強をしながら、仕事を手伝っている。
バイトが忙しかったのは本当なんだ…

「なんか言ってた?」

「う…ん……『悪かったな』って。……それから…」

「好きだ、って?」

「!………うん…」

「ん〜っ…!そっかぁ。でもさ、悶々としながら悩むより、そっちの方が気分がいいや!」

ちさはびっくりしていた。

「な!」

笑う僕に、ちさも少し笑ってくれた。

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