通路を歩いて行けば、やがて目の前に光が現れた。
歓声が沸き起こる…
司会「さて、続いての入場は…今大会優勝候補、正規軍一番隊隊長の“ガイウス”!」
会場の熱気はピークに達し、自らの緊張が高まる。
相手が入場し終え目が合った。
その目は、今までに見たことの無い雰囲気を漂わせていた…。
司会「それでは準決勝…開始!」
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気が付けばベッドの上に寝かされていた。ふと目を開けば医者が駆け寄ってくる。
医者「気がついたかい?あのガイウスさんとやりあって良く気絶で済んだね…」
記憶がよみがえる…
[試合開始と共に剣構え相手の動きを伺っていたが、敵は将軍…一気に間合い詰められれば横から振られた大剣を受け止めようとするも強力な力に吹き飛ばされ壁に叩きつけられて気絶した]
「いや、でも…完敗です」
と、返答する。
医者「でも、君にとって喜ばしい事かもよ?」
医者は手紙を見せてきた。
「ヴァイス殿へ:貴方は兵士になるために闘技大会に出場したと耳にしました。軍部により実力が認められたため採用したいとの声が上がっています。もし志願する気があるなら城まで。」