仕事を辞めた。精神病だから。死にたくて仕方なかった。
すがる思いで「いのちの電話」に電話した。
いのちの電話にお世話になるのは2回目。
おばちゃんの声が静かに問い掛ける。
「どうされました?」
仕事を辞めて、自殺を考えてた私は現在から遡るように語った。
うつ病になった原因、努力をしても報われない歎き。
電話の向こうのおばちゃんは優しく頷きながら聞いてくれた。
過去の辛いことを話すに連れ、涙が溢れ出してきた。
いのちの電話。所詮ボランティアの適当な聞き役。
でも、誰にも言えなかったこと、理解されなかったこと、すべてを吐き出し、涙と一緒に毒が流れ出たような気がした。
辛かった時期、それでも耐えた時期を思い出した。
あの時のエネルギーをもう一度出してみようと思った。
今度はうまくいくかもしれない。一度本気で臨んだことがあるのだから、また出来ないはずがない。
今度は誰にも邪魔されず、思う存分力をだそう。
いのちの電話は決していいアイデアを提案してくれる所ではない。
けど、けど、もう一度頑張れそうな気がした。
いのちの電話長野のおばちゃんありがとう。