もうすぐ消えていく
僕はそう考えながら、粗大ゴミの日を待った
よみがえる日々、忘れられない記憶
染み付いた人のぬくもり
僕は、役に立てたのかな
もう少し活躍したかったな…
まだ壊れてないのに
需要の無くなった僕は、それでも
捨てられる
いよいよその日がきた
バリバリ!という鈍い音と共に
僕の体は
ゴミ収集車の中に切り刻まれながら吸い込まれた
これからどこへいくのだろう?
痛みと不安は、
感じる間もなく
意識さえ消えた