使い古したマットレス

紗歳  2009-07-02投稿
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もうすぐ消えていく

僕はそう考えながら、粗大ゴミの日を待った


よみがえる日々、忘れられない記憶

染み付いた人のぬくもり


僕は、役に立てたのかな


もう少し活躍したかったな…

まだ壊れてないのに


需要の無くなった僕は、それでも

捨てられる


いよいよその日がきた


バリバリ!という鈍い音と共に

僕の体は 

ゴミ収集車の中に切り刻まれながら吸い込まれた


これからどこへいくのだろう?


痛みと不安は、


感じる間もなく

意識さえ消えた



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