亜樹は、考えれば考えるほど、産みたい気持ちが大きくなった…妊娠がわかってから、母性があるから自然と産みたい気持ちになった…大好きな一也の赤ちゃん…
でも病気のリスクは大き過ぎる…
一也のお荷物になりたくない…一也に結婚願望がないのに、産みたいなんて言えないし、尚更無理、迷惑かけたくない…
二日後、一也からメール…
『妊娠したの隠してどうするつもり?』
一也がなんで知ってる?亜樹は急いで電話した…
「もしもし…何で妊娠したの知ってるん?」
「亜樹の主治医に会って話しを聞いた…」
一也は、亜樹の入院の時に毎日来てたし、手術も付き添いしたし、話した事もあるから面識があった…
「お腹の父親は、自分ですからって言って聞いた…亜樹はどうしたい?」
「妊娠がわかった時は、嬉しいよりどうしようかってのが一番だった…大好きな一也の赤ちゃんだけど、結婚願望ない相手だし、一也とはお別れしないといけないんだし…何より私は病気だから…」
一也は、黙っていた…
「電話じゃ話しにならないから今から亜樹の家に行くから話ししよう」