1時間後に一也が来た…
「一也…ごめんなさい…」
「何で、亜樹が謝る?」
「赤ちゃん…」
「亜樹は、産みたい?」
「産みたい気持ちはあるけど病気のリスクが怖いし、私一人では育てるの無理かな…」
「亜樹は、マジでそんな事思ってる?お腹の中に命があるのに…俺は、虫一匹殺さない男なの知ってるはずだよ」
確かに一也は、蚊一匹も殺さない…人間が虫殺す権利はないって言ってるから…
「人間が人間を殺す権利ないんだよ」
亜樹は、涙が出た…
「大好きな一也の赤ちゃん…産みたい…」
「確かに俺は結婚願望は今までなかった…けど変わったって言ったはずだよ…亜樹、産んでくれるよね?」
「うん…産みたい」
まさかまた自分の手で赤ちゃんが抱けるなんて思ってもいなかったから嬉しかった…
「亜樹、結婚しよう」
「はい」
まさか一也から…亜樹は、嬉しかった
「急いで籍入れないとね、いけないし亜樹のお母さんにもちゃんと話さないとね。もちろん花南ちゃんにも…後、亜樹のお父さんにも報告しないと…俺の親にも…」
一也の親は大反対だった…それは最初から検討はついていた…一也の親は付き合いも反対だったから…亜樹が年上でバツイチ子持ちで病気だったから…亜樹の母親も反対だった…
「病気が治ってから…産みなさい。今、リスクのある状態で産まれた赤ちゃんがかわいそう…」
亜樹の母親が言うのは当たり前の事だった…