ラブレター 〜第9話〜

内田俊章  2009-07-02投稿
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さぐり ?


 「それじゃあ、探りを入れて、問い詰めて見るか?」

 工藤が、過激な言葉を口にしたので、心配になった俊章が言った。

 「雪子を問い詰めるのか?」

 「そりゃあ、そうさ!」

 「余り、無茶はしないでくれよ!」

 「分かってるって、心配するな。俊は、雪子本人だったら、その方が良いだろう!」

 「……まあな……」


 その日の放課後、工藤は、1年前から付き合っている、隣のクラスの『上野遥』と一緒にいた。

 「遥は、雪子と友達だったよな?」

 「どうしたの?突然。そうだよ、ユッコとは小学校の6年間、ずう〜と一緒。中学になって、初めてクラスが変わった」

 「そうか」

 「ユッコが、どうかした?」

 「実はな、俊のところに、ラブレターが届いたんだ」

 「今時、ラブレター?ユッコから?」

 遥は、吹き出してしまった。

 「笑うなよ!俊にとっては、重大問題なんだから!」

 「ご免なさい。で、それって本当にユッコからなの?」

 「それがまだ、ハッキリしないんだ」

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