さぐり ?
「それじゃあ、探りを入れて、問い詰めて見るか?」
工藤が、過激な言葉を口にしたので、心配になった俊章が言った。
「雪子を問い詰めるのか?」
「そりゃあ、そうさ!」
「余り、無茶はしないでくれよ!」
「分かってるって、心配するな。俊は、雪子本人だったら、その方が良いだろう!」
「……まあな……」
その日の放課後、工藤は、1年前から付き合っている、隣のクラスの『上野遥』と一緒にいた。
「遥は、雪子と友達だったよな?」
「どうしたの?突然。そうだよ、ユッコとは小学校の6年間、ずう〜と一緒。中学になって、初めてクラスが変わった」
「そうか」
「ユッコが、どうかした?」
「実はな、俊のところに、ラブレターが届いたんだ」
「今時、ラブレター?ユッコから?」
遥は、吹き出してしまった。
「笑うなよ!俊にとっては、重大問題なんだから!」
「ご免なさい。で、それって本当にユッコからなの?」
「それがまだ、ハッキリしないんだ」