「ちっきしょう!」
結局紙は見つからなかった…
とりあえず落ち着いて時計を見た。
(もうこんな時間か…)
急いで朝食をとり学校へ行った。
教室は今日も騒がしい。
しかも昨日以上に。
「どうした?」
近くにいた芦谷勝平に尋ねた。
こいつとは中学からの付き合いだ。
「あぁ…………」
「??ハハハ…まさか”紙”無くしたとか?」
「…………お前もか?」
こいつは中々勘がいい………
「………おう…」
「実は………」
しばらく勝平は黙りこんだ。
そして
「どうやらこのクラスの全員…いや静夏以外の奴が紙を無くしたみたいなんだ………」
「なに?」
俺は耳を疑った。
静夏以外の全員が紙を無くした…?
これは偶然なのか…?
いやしかし…こんなことはありえない………
また嫌な予感がする。
「だけど…やっぱいたずらかなんかだよなぁ!!気にしない!気にしない!」
「まぁそれもそうだな…」
しかしやはり不安なままだった。