悪夢最終夜〜恐怖〜
朝いつものように学校へ行くと、皆「あの子」の夢の話をしていた。
「お前も見たのか?」
「うん」
「あの子誰?」
その時
「ア゛ーーーー」
「どうじた?赤木?おい」「あっあの子が・・・ア゛ーーーー」
廊下に飛び出した赤木は、ものすごいスピードで屋上に行った。
「ハッハッハッハッハッハッ・・・」
赤木が落ちてきた。調度俺のクラスの前で
「助けて」
とでも呟きながら。
バタン
恐る恐る下を、赤木の
死体の方に目をやってみた。おびただしい量の血が、まるで地獄へ行くための羽のようになっていた。
赤木は、あの子を思い出せた、思い出してしまったんだ。
思い出してはいけない。なのに俺は探している。心のどこかで。