「まったく嫌気がさす」
中学2年生の京介という少年は毎日そう思ってると言っても嘘にはならない
毎日毎日好きでもない勉強をし、将来を考え、部活に塾に友達関係、なんの発展もない生活をおくっている
だから小説に出て来るような行ったことのない場所に行きたかった
自転車をありえないほど遠くまで走らせた
着いた先で他中の奴らが3人ケンカを売ってきた、京介は最近イライラしていた、「ちょうどいいや」京介は小声でそう言って全員をリンチした
彼はケンカ慣れしてるわけじゃないきっと才能だ
「明日もまた学校に行かなければ・・・」
翌日
自転車通学にギリギリならない場所に家があって重いカバンを持って部活の朝練へ行く
さすがに道のりは長い
授業がある、これが中2の自分は大学は行くとして最低8年も続くと考えられる、最悪だ・・・
やってられないので昨日のちょっとした旅について思い返していた
人生が退屈なら冒険するのも悪くはない、少なくとも何もしないより面白い
京介は大人すぎる、みんなはそんなこと考えてるわけもない
「なんなんだ?なぜ俺は生まれたんだ?わけがわからない・・・魂はどこから生まれる?なぜ俺は生きている?」自分のルーツがわからない恐怖だ、正体不明の生物だ
いつか死ぬのに、いつか地球は滅亡するのに、なんの意味がある「なんでなんだよ!」ついに京介は声に出した
夜空に放ったその言葉、京介は泣いていた
夜?どうゆうことだ?さっきまで学校に・・・違う、記憶が途切れたのはいつだった、朝練だ
学校には着いていない、俺は・・・死んだ
さっきまでのはつまり走馬灯の一部か、夜空は目の前が暗いだけか、涙は単純に死の恐怖にだった
「まったく嫌気がさす」京介は自殺したんだ
終わり