いつかまた〜77〜

友愛数  2009-07-04投稿
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次の日曜日。

僕はちさと歩いていた。

「どこに行くの?」

「ん。いいから、ついて来て」

今日だけは時間を空けておいてくれ、と頼んでおいた僕は、ちさを連れて市内の公園へと向かった。


そこで待っていたのは響。

「行って」


どうしてなのか分からなくて、不安げに僕を見るちさ。

「後で迎えに来るから」

僕の言葉に、1歩、2歩…響に近付いて、ちさはまた僕を見た。

僕は、頷いた。



ちさが響の元に着くのを見届けてから、僕はその場を立ち去った。




「1日でいい。ちさと過ごさせて欲しい」


それが、響の頼みだった。

二人がどんな風に今日を過ごすのか…気になるけど、僕が知らない出来事のひとつくらい…あってもいいのかもしれない。


「お前には、見届けて欲しい」


あの日、
響はそう言った。



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