『春香、おめでとう。』
『良かったねぇ。』
私は、岩崎春香 23歳。生まれつき心臓が弱いの。けど、今は結婚式の真っ最中!なぜかというと.....。
それは、15年前...。
私が8歳の時だった。私は、親の事情で長崎から、東京に来た。けど、東京の事は何も知らない。
はずなんだけど、お母さんが勝手に小学校の手続きをしたんだ。
そして、翌日....。
『学校、楽しみ。』
『春香、何してるの。朝ごはん食べなさい。』
『はーい。』
『じゃあ、行ってきま〜す。』
『だけど、鳥羽小学校ってどういうところだろう??』
ドン!!
『痛っ〜い。何するの。』
『お!ごめん。ごめん。』
『もう。何よ!!あいつまじ、むかつく。』
『今日は、新しいお友達がきています。』
『誰だよ〜。』
『入って。』
『岩崎春香です。よろし...』
『あ〜、お前さっきの!お前ここの転校生だったのかよ!』
『翼くん、お知り合い??』
『うん。さっき商店街でぶつかったんだ。』
『とにかく、仲良くしてあげてね。』
『は〜い。』
『岩崎さんの席は、翼くんの隣ね。』
『はい。』
『よろしく。』
『おぅ。俺、加藤翼。よろしく。』
これが、翼との初めての出会いだった。