きっとあたしはなおやに対して変な期待を持っていたんだろうと思う。
欲求を満たすために都合よく使われてる物と変わりない。
確かに、体目当てだったかもしれないが…そうは思えない。また、そう思いたくない自分がいたりしたのかもしれない。
違う言い方をすれば、その時あたしがなおやの欲求を満たす事によって彼の明日からの生活がなにか変わるのなら…
もっと言うとその時自分を犠牲にすることによって相手の欲望が叶うなら…
いろいろと考えてはみたものの、結局あたしがなおやの事を好きな事は確かという事。
だからといって今の彼氏に不満があるわけでもなかった。
相手が自分気持ちに答えてくれないと好きの気持ちは長続きしないと思う。
相手に自分の事を少しでも気に入ってもらいたいからこそ頑張って努力する。
その努力の形は人それぞれだと思うが…
相手が自分の事を好きだという安心感と時間の経過。
二つは反比例しているに違いない。
あれからなおやから連絡はない。
来年の今ごろは……
不在着信一件…
なんて事ないかな。
「公務員試験受かったらデートしようね(笑)☆」
『はい?(笑)うそでしょ?』
「バレた(笑)?」
終わり☆