香「そ、そんな…ウチの会社の社長と安野さんのお父さまが。
そんな、そんな酷い事を。そんな…そんな…」
女神「あら。私が嘘を言っているとでも思っているのかしら?失礼ね。
アナタに同情してもらいたくて作り話をするような、そんなセコい真似はしないわ。
それに、もう一人、証人がいるわ。ねっ臨(リン)。いえ!岡 絵理(オカ エリ)」
香「証人?ど、どう言う事?!」
伊井 香 は臨(リン)を見た。
女神「私と絵理は姉妹なのよ!」
香「えっ?!」
伊井 香 は分からないと言った様子で再び臨(リン)を見た。
臨(リン)は静かに頷いた。
轟刑部「おいおい、まず、お前は女だったのかよ!?」
臨(リン)「えぇ。私の名前は岡 絵理って言うの。女神、いえ 望代が言っている事は本当。
私達は姉妹。望代は私の4歳上の姉。だけど私は大賀根の院長の愛人の娘だけどね。
私の母さんは病院が火事なのを知って私を連れて直ぐに大賀根病院に駆け付けた。
しかし病院は殆ど全焼。望代の父さんと、母さんは残念ながら焼死していた。
その中で全身に火傷を負いながらも奇跡的に望代は助かった。
だけど意識は無かった。そんな望代を私の母さんは懸命に看病をしたの。
当時、母さんは大賀根病院の看護師だったから。
その看病の甲斐が有って望代は意識を取り戻し、それから私達姉妹は一緒に暮らし始めたわ。」
女神「絵理も絵理のお母さんも私に本当に優しく接してくれて、その頃は本当に楽しかったわ。
復讐なんて忘れていたぐらいよ…だけど…再び 丈 の父親と出会ってしまったのよ!」
つづく