School Life 〜中学の告白〜40

詩音  2009-07-05投稿
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その日の夕方。

[メール受信 坂本柚希]

鈴は深呼吸をしてから携帯を開く。

さっき柚希に別れ話を持ちかけた。これがその返信だ。

[俺は嫌だ。]

(そんな…)

鈴は絶望した。優柔不断な鈴が思い切って言ったのだ。かなり苦労した。

なのに、答えは…。


それから1週間後も別れようと言ったが、やはり答えは同じ。

(もう嫌だよ…。もうこんな話したくないのに。)

でも別れない訳にはいかない。

(もう…直接言うしかない。)

鈴の目つきがいつもの穏やかなものから、冷え切ったような冷たいものに変わった。

[じゃあ明日の昼休みに音楽室の前に来て。]

誘いでもなく、命令口調。

柚希からの返信が来る。
[わかった。じゃあ明日。]

これにはさすがに了承してくれた。

今の鈴には穏やかな感情はどこにもない。情けもかけず、ただ別れようという意志しかなかった。

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