僕らの運命

サキ  2009-07-05投稿
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身寄りのいないひよいの墓に俺は毎日通った。


その日も行っていた。
そして気付いたんだ。

「ひよい…今日は花火大会だよ…一緒に…行こうか」




ひよいはあのあと一回目を開けた。
「旭…帰って来てくれたの…?ありがとう…おかえり…」
そう笑顔で言った。
…それが最後だった。





今日も空は青い―…






夜、病院の屋上で、花火を見た。
隣にひよいはいない。
でも、一人で見ている気はしなかった。

花火は切ない音を立てて舞い上がる。
まるで旭の気持ちを現した様に。

「確かに…かっこいいな…あんな言葉を最後に…言わせてしまった俺よりは。」

花火と同様、切ない笑顔で花火を見つめる。


「…本当に…格好わりぃな…」
END



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