ボキッ

LEON  2009-07-06投稿
閲覧数[990] 良い投票[0] 悪い投票[0]

みんな、一度はやった事あるでしょ?


ほら、
首の骨ゴキッて鳴すやつ。


首じゃなくても、指とか足とか。


アレって本当はやっちゃいけないらしいね。


神経痛めちゃうとか…。

でも俺、癖で疲れた時とかやっちゃってたんだよ。


ゴキッて鳴すのが気持ち良くてさぁ。


けど、ある事をキッカケに鳴らさなくなった。そのキッカケを今から話そうと思う。





3年前、働いてた会社の先輩に山崎(仮名)さんって人がいた。

一緒のチームで働いてたし、山崎さんとは行動を共にする事が多かった。

暫く一緒に働いてるうちに、最初は気にならなかった山崎さんの癖が気になるようになった。

その癖ってのが
首ゴキッて鳴すやつ。

会議中にも、飯食ってる時も、煙草吸ってる時も頻繁に鳴す。

あまりの頻度だから、結構仲良くなった頃突っ込んでみたんだ。

「山崎さん…首鳴しすぎっすよ〜」って。

そしたら笑いながら

「最近、肩凝り酷くてさ。これやると少し楽になんだよ。」って。

まぁ、首鳴したからって肩凝り治らないけど気持ちは分る。

「あんま鳴すの良くないらしいっすよ。」

俺が言うと、「気をつけるわ〜」って軽く返された。

それからも、山崎さんの癖は直らず更に頻度をあげてった。

ある日、プロジェクト会議があってチームの皆が集って話してる時だった。

いつものように、山崎さんゴキゴキやってたんだけど、会議が終盤になってきた頃に、今まで聞いた事の無い音が会議室に響いた。

文字で表すのは難しいけど、バキャピシッみたいな。

何か鳥肌立つ変な音。

皆ビックリして音の方見たら山崎さんが机に突っ伏してピクピクしてた。

隣りに座ってた女子社員が山崎さん覗き込んだ瞬間

「ギャー」って叫んだ。

慌てて山崎さんに駆け寄ると白目向いて泡吹いてた。

それよりも、首が変な方を向いてて明らかにヤバイ。


救急車呼んで、病院運ばれたけどその後亡くなった。



話しによれば、首の骨鳴し過ぎて首の軟骨?脊髄?が磨減って危険な状態だったのを無理矢理捻った事によって、付加に耐えられずボキッといったらしい。

洒落にならないよ。

アレ以来首の骨を鳴していない。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 LEON 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ