【memory】
「ねぇ〜ねぇ〜
苺って双子?」
は?朝から何を言っているんだこの方は!
『私一人っ子だから。』
「嘘だ〜!生き別れになった双子の姉がいるでしょ!」
何で姉限定なんだよ!
『…』
「シカトですか?」
『空屋は馬鹿ですか?
一人っ子だって言ってるじゃん!』
「嘘はいけませんよ?」
『嘘じゃありませんが?
てかさ、ありすって人と私ってそんなに似てる?』
「うん!似てる!
顔も声も…
いつも傷だらけなとこも」
『傷…?』
「そう。いつも公園で傷だらけになって座ってるの。
苺はその傷どうしたの?」
『私は…
わかんない』
わかんない。
何で傷だらけなのか…
だって夜、私になにが起きてるかわかんないもん。
『ありすに会ってみたい』
「どうして?」
『どうしても!』
「やきもち?笑」
『違うよ!確かめたいことがあるの。』
「…
いいよ。今日も公園にいると思う。」
『行く。何時?』