ある日突然声が響いた。
神:「私は神である。全ての生物よ、願いを1つだけ叶えてやろう。」
人々:「おぉぉぉっ!」
神:「一週間後にまた来る。その時に一斉に何が欲しいのか心の中で想いなさい。多数決で一番多かった願いを叶えてやろう。」
人々は唖然とした。
一気に大混乱になった。
友達、知り合い親戚近所の人と相談を始めた。
当然世界中の大統領も動いた。お金を欲する者、平和、健康、不老不死等
日本は金だと国民に言ったアメリカは平和。
しかし、何を欲するのかは個々の自由。
当日一番多かった願いが叶う。それは大統領がいくら問いけても、どうなるかはわからない。
あなたなら、何を願いますか?
そして、当日。時は早く、あっというまに一週間が経った。
ついに運命の時は、やってきた…。
神:「一週間たった。願いは決めたか?約束通り多数決で一番多かった願いを叶えてやろう。」
神:「さぁ想うんだ。」
全員叶えたい夢を強く想った。
神:「……よしわかった。ではその願いを叶えよう。」
…世界に光がおおい、徐々にその光が晴れていった。
神:「願いは叶った。」
そして…。
誰にも予期出来ない事が起きていた。
それは、
神:「人類の滅亡」
世界に人が消えた。
神が問掛けたのは人だけでは無い。
全ての生物、そう、樹木や昆虫、魚、鳥。
生命のあるもの全部だったのだ。
人の願いを圧倒的に抑え叶った夢、それが人類の滅亡だった。
人なんて消えれば良い。ゴルフしたいから樹木を倒し、嫌いだからと虫を殺し、食べられる為に育った豚や牛、鳥…地球温暖化、地球を痛めつけてく人。
全てにおいて人とは害であり滅亡するべき生物だと、みんな想ってたのだ。
やがて訪れた…。
これが、
これが本当の平和なのかもしれない…。
完。