ラブレター

内田俊章  2009-07-08投稿
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さぐり ?


 俊章は手紙をポケットに仕舞うと、トイレから出た。

 そこには、工藤が待っていた。



 「おぉ、伸也。居たのか?」

 「あぁ、気になってな!」

 俊章は工藤に、2通目の内容を、大方伝えた。

 「しかし、あいつも可愛い顔して、中々やるな。呆れるよ」

 工藤は、吐き捨てる様に言った。

 「何か有ったのかな?雪子は、そんな人間じゃ、ないはずなに」

 俊章が首をかしげながら言うと、工藤は、自分の頭を指差しながら言った。

 「勉強し過ぎて、ここが可笑しくなったんじゃないか」

 「まあ、余り悪く言うなよ、伸也。何か理由が、きっと有るんだよ。それで、これからどうしたら良いと思う?」

 「そうだな。まだ本人と決った訳じゃ無いけど、無視したらどうだ?」

 「無視?」

 「あぁ。もし3通目を持って来たら、受けとるな! 『名前を教えなきゃ、受け取らない』とか」

 「それで、どうする?」

 「どうしても、渡したかったら、名前を教えるしかないだろう!」

 「あぁ、そうだな。それが良いな!」

 2人は、教室へ戻った。



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