エンブレム〜第一章〜?ー?

S・U  2009-07-08投稿
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「こんなもんで誤魔化されると思ったら大間違いだぞこんにゃろうがっ!煎餅一枚が茶菓子に成り立つとでも本気で思ってんのか!」
「…そうですか。…だったら」
ガサッと自分が入ってたコタツから見惚れる程に綺麗な動作で袋を三つ取り出した。
「…これだけあれば、一緒にお茶を飲んでのんびりできますね」
それは先程食べていた煎餅とは違う煎餅の入った袋だった。
磯辺、黒胡麻、醤油。
どれも俺の好物。
「……麦茶と緑茶どっちが良いか?」
「麦」
「OK」
手のひら返したように俺はそう言い台所に向かい茶を準備し始めた。
得になること逃さず離さず。
良く言えば、楽しく生きるための大切な知恵。
悪く言えば、ただ流されるだけの優柔不断者。
明らかに当てはまるのは後者だろう。
茶が出来上がったのでそれを湯飲みに注ぎ、俺は台所から居間へと移動して奏に茶を渡したあと、その隣に座り煎餅を一枚手に取りかじった。


――ここで一つ自己紹介をしよう。
俺の名前は宮野慎弥。
歳は十八歳。
好きなものは和菓子とお茶。
嫌いなものは納豆などの粘り系。
こんな歳だが、これでも一応社会人をしていたりする。



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