よみがえり?

森田  2006-07-21投稿
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『ありえない…』


どうしてあれだけの血を流しているのに生きてられるんだ?

いや、そんなことよりあいつ多分こっちにくるぞ!

ドン!

ドアを誰かが叩いている。誰か?あいつに決まってるだろう。


『開けろ!開けろ!開けろ!開けろ!開けろ!開けろ!』

ドン!ドン!ドン!


女の声とは思えないほどひどい低い声。


恐怖でまともな思考ができなかった。

『…ち、ち…畜生!近所迷惑だぞ!さっさと消えろよ!』

…そうだ!深夜こんな大騒ぎをしているのに誰もこない。

『開けろ!開けろ!殺してやる!アハハハハハぁ!』


ガリガリガリ!


『くそ!どうなってやがる』


俺は恐怖感が絶頂に達し、床にうずくまり耳を押さえてドアの向こうにいる『奴』が消えてくれるのを祈った。
頼む!消えてくれ!

心の中で何度も何度も祈った。








チュンチュン…

『…ん…』

朝だ。

俺は布団に寝そべっている。

『…へ?』


何?今の夢?マジで?寿命三年くらい縮まったぞ…。

『ったくよぉ…』


俺は新聞をとりに玄関へ向かった。

にしてもいやにリアルな夢だったな…。

『ありゃ?』

まだ新聞きてねぇや。

しゃあない。腹減ったしコンビニにでも行くか。

ドアのカギをはずす。
ドン!

荒々しくドアが開いた

『やぁっと開いたぁ…うひゃハハハハハ!』
間近で見たその顔、血で赤いその顔。

間違いない


こいつ…


昨日別れた女だ

俺を恨んで殺しに来って訳か?


女が喋った。

『バァイバァイ』

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