京都市内が一望できる。梅雨空の合間から青空が見えていて、比叡山の麓付近が鮮明に明るい。
今、僕は或回病院の玄関脇で、今か今かと、待ち続けている。
年寄りが圧倒的に多い病院の中で、一人、若い女性が、大腿部を半分ほど見せて座っていた。
その足をさすっていた。そして、携帯をしきりに見ていた。
ここは病院の中。携帯は厳禁のはず!
注意がいこうというもの。独り者のスケベ心で見ていたいたわけではない
僕が呼ばれた。尿検査の説明を受けた。採尿カップを持ってトイレに行き、出てみると、その女性が手洗い場の蛇口の縁にお尻を下ろしていた、
「大丈夫かな? お尻に水が付かない?」
これが話のきっかけだった。
(次回につづく)