それはさくらの木の下だった。
ワタシを大きく包む光、愛、包容、すべてを見透かしているような、大きな大きな木だった。
ワタシはそこに毎年向かう。ある事を思って。
今日も満ち足りない日だった。
同じ事を同じように生きているスタイル、それも楽しいと思っていた。
ドラマのように生きていくとも思わなかったし、非現実な事はなるだけ気にしないようにしていた。
ただ、少しくらいの誰かに会える期待と今日は昨日よりかはいいひでありますように・・・なんか思っちゃって、そんな事全然変わらないのにそんな事を思うのが毎日のスタイルだった。
ワタシなんてとか思ってたし、仕事も普通にこなせていた。
ただ、ワタシはそんな普通な生活ともう一つ、さくらの木の下にいる、また違った生活をしていた。
年に一回だけだったのに・・・
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