秘密の両手?

七海  2005-11-19投稿
閲覧数[871] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『はぁ〜い!静かに!今日のHRは席がえ〜!順番にクジ引いてけ〜!』━━声大きいな、山本先生。眠れないよ……22番かぁ。『ここ!22番!その後。15番!…』━━窓側。嬉しい……。『…えっ?みんな男子…』━━中3の終わりから、まだオトコが怖い…。周りはみんなオトコ……怖い。━━ツンツン!体が跳び上がって、震える。『…何震えてんの。』『…翔太。…なんだ…』『なんだって、なんだよ。人の顔見て溜め息着くな。』『違う。安心したの…』━━神様…ありがとう…。一生をかけて感謝します。
左から優しく覗き込む。
『まだ、怖いの?』『ん?』『…オトコ』『あぁ〜。…うん…まぁ、ちょっとだけね。』『なんで俺は大丈夫なの?』『なんでって…。なんでだろ…。安心してるからかな?』『安心?』『うん…襲われた時に、毎日、一緒にいてくれたでしょ?…だから、翔太はずっと傍に居て当たり前の人なの…だから、安心しちゃってるのかな!』『褒められてんのかわかんないな。』『なんで!?褒めてるの!』『どうも。』『どういたしまして♪』

時間が過ぎるのが早く感じた。1日が24時間では足りなくて…。翔太といれる時間がもっと欲しい。

『対人恐怖症?』『うん…ナナが連絡したらお母さんが対人恐怖症だからって…』『ナナが聞いても何も教えてくれないの。なんか知らない?』『うん…。連絡してみる。』━━対人恐怖症…神経質の代表的な症候群の一つ。青年期に好発し、青年期を過ぎると、多くの例は軽快ないし治癒する。
訳のわからない言葉が並べられた。対人って、他人なら誰でも?多くの例って、少ない例なら治癒しないこともあるってこと?意味がわかんない。なんで、こんな急なの…。

失ってから気付くことは多い。人間はどこまで愚かなの…?



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 七海 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ