皆さんは天国と言えば、花畑や河原を想像するでしょう。そんな世界とはかけ離れた真っ青な空間に朝紀は立っていた。
「ここ天国か?えらく真っ青だな。なんか期待はずれだなおい。」
「失礼な。なにが「期待はずれだなおい」だ。」
振り向くとそこにはペンギンが二匹朝紀を見ていた。「すいません。いきなり失礼しました。」
もう一匹のペンギンが深々と頭を下げた。
「なんなんだお前ら。」
「あっ、申し遅れました。私はアプレ・P・バリシニスでこちらがアプレ・P・ボルティモアです。」
「究極に覚えにくいな。口が悪いのがペン、もう一方がギンでいいか?」
「おい。かなり安直しぎないか?明らかに見た目からとっただろ。」
一応ペンとギンで納まったところでギンが本題を話し始めた。
「さて、なぜあなたがこんな所に居るかと言いますと、話は簡単です。私たちと契約して下さい。」
「意味がわからん。」
考え込んでいる朝紀に飛び蹴りを食らわすペン。
「イライラするな〜お前は!習わなかったか?剣と契約する時が来るって。」
「そのことか。分かった。契約してやる。で、お前らの能力はなんだ。」
「水だ。氷から蒸気まで変化可能だ。」
朝紀は半信半疑でペンの話しを聞いていた。