草食な彼

りんか  2009-07-12投稿
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どうすればいい?


「りんか?」
「ん?ごめんなさい。もうしないね」
「りんか?」
りんかは、花火を見ていたが。
えっ今、りんかって呼んだ?
「はっぁい?ごめん。少し酔いがまわった?あれのぼせた?」
「りんか?大丈夫?」
りんかは、のぼせて幻聴が聞こえてるような気がした。かずがりんかと、呼んでるような?
夢かもね。酔って、風呂に入ったからかなぁ?
かずは、あたしのことは
りん姉と呼ぶはずだしー
「かず?あたし出るは、夢見てるかも、気持ちの良いまま目覚めたいしー、でも、夢なら」
「大丈夫?りんか?」
「かずが、あたしの名前呼んでる。嬉しいなぁ」
「え?なんで?」
かずは、意味が解らなかった。
「だってー、かずはいつもねえさんと呼んでるからさー。うふふ。あー可笑しいね。」
かずは、りんかの酔いがかなり回ってやばい感じがしてきた。
「りんか、出ようか?」
「うん、でまちゅ」
かずは、その時初めてりんかの方を見た。しっかり、バスタオルを体に巻いていた。少し期待した
自分が恥ずかしかったが
りんかは、のぼせたようで一人で出られない。

いつも、しっかりしているりんかだが、ここまで動けないりんかを見たのは、初めてかもしれない
「りんか、俺につかまって」
りんかの手が、首に絡み付いた。かずはドキッとした。自分の心臓の音が聞こえて来た。
「かずくん、りんかは一人で立っちできまてん」
何故、幼児言葉?初めて聞いた。
かずは、りんかの腰に手を当てて、救い上げた。
りんかの華奢な身体に初めて触れた。なんて軽いんだろう。強く抱きしめたら、折れてしまいそうだ。
「りんか…可愛いね。」
「ん?ありまとう。チュウ」
りんかは、ほっぺにキスをした。
かずは、それだけで、腰が抜けて湯舟の縁に抱っこしたまま、座ってしまった。やばい。かずは、野性の野獣が戻ってきそうだった。



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