『二枚目は大事に無くさないように………肌身離さず持っていて下さい………』
「二枚………目」
浮かんできた文字を見て安心感はどこかへ飛んでいってしまった…
すると次の瞬間、静夏が驚くべき行動に移った。
自分で自分の紙を破りだした。
「何してんだ!?」
「実はみんなに話さなきゃいけないことがあるの!!!」
「どうした!?」
あまりに突然の事で俺は驚いていた。
「どうしたんだ?」
勝平が聞いた。
「まずみんなに謝らなきゃいけない………みんなが言ってた通り私がみんなの紙を燃やしたの!!!」
「!?」
クラスは一瞬騒然とした………
しかしそれもたった一瞬。
すぐにブーイングの嵐。
「ふざけんな!」
「何してくれてるんだよ!!!」
「みんな落ち着け!!!」
勝平が怒鳴るようにして言った。
「みんなこんないたずら本気で信じてるのか!?」
「違う………」
「何!?」
静夏が教卓の方へ向かいながら言った。
その手には二枚目の紙があった。
「このゲームは遊びじゃない……」
「何故そんなことが言えるんだ!?」
学級委員である大輝が言った。
「今から私が知っている事を話すわ………」