次の日、彼女の葬式があった。クラスの女子たちはわんわん泣いていた。そりゃそっか、千尋誰にたいしても優しかったからな.....千尋と出会ったのはちょうど十五年前、俺が幼稚園から帰っている途中の公園にいた。彼女はしゃがんでいた、「なにしてるの?」と僕が聞くと彼女は泣きながら「帽子が、ヒック、とんで、ヒック、いちゃったの」すると、彼女は木の上を指さした。僕は木に近ずいて「僕がとってくるよ」と言って木を登りはじめた。あの時は本当に僕生きてたよなぁと思い出した、僕は木から━落ちたのだ、まぁ、運良く頭から落ちなかったけど.....はぁ、いろんな千尋との思い出が蘇る。なんだか心に穴が空いたみたいだ、涙がでてこない。それになんで、なんで千尋は笑ってるの?と僕は千尋の写真に目を向けた。笑うなよ、皆悲しいのに.....皆泣いてるじゃないか、くそっ!もっと僕が足が速ければ千尋を助けられたかもしれないのに....それから、最後の別れにと言って、千尋との顔を見た、化粧がしてあってとても綺麗だった。頬を触る............冷たい