スーツとドレス?

百合子  2006-07-21投稿
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2人が出会った日から1ヵ月もたっていなかった。
修二は私の部屋で寝泊りしていた。
私の部屋といっても、そこは修二の店の寮。専務である修二と店に入ったばかりの私は、出会ってすぐに体の関係をもった。
夕方に起きて別々にシャワーを浴びる。私が化粧をする時間に修二が部屋を出る。『ちゃんと店来いよ』それが修二の『いってきます』だった。
1人になった部屋で着替えを済まし手慣れた手つきで髪をセットする。鏡を見るとそこには22歳の私がいる。誰もきのう18歳になったばかりの女だとは気付かない。
紙袋にドレスを入れ、ブランド者の鞄や時計で着飾り部屋をでる。
店につくと[18歳の裕子]から[22歳の百合子]に変わる。
『おはようございます』さっきまで一緒にいた修二に挨拶をする。『おはよ』修二は店の女の子と楽しそうに話ながら目も合わせず返事をする。
修二は得に美形な訳でもない顔立ちで今風という訳でもない。年ももうすぐ30歳だ。なのに何から放たれているかわからないオーラと貫禄に引き付けられる女は多い。
まだ私の中で勝ち誇る気持ちが強かった。何も知らない女達の中で。



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