今日、東近では鳳凰に対するチームを決めた。
放課後、放送のスピーカーで、
「いまから全員、第一体育館に集まりなさいー」
と放送がかかった。
もちろん先生のアナウンスではない。
東近主頭 石山龍次だった。
そして3分後に、東近の生徒がみんな集まった。
「今からチームをきめまーす= 今から呼ばれる班は基本的にA班だな」
チームとは、ようするに鳳凰と対決するときに別れる時に集まるのだ。
主にレベル的に集まり、Aは特に強いのだ。
「A班、三年 伊藤伸也、堤下蓮、・・・・・・・・・・」
と呼ばれていった。
最後、二年生のひとりを呼んで終わりかと思ったら、
「一年、竜川悠理。以上だ。B班はこのA班で決めさせてもらう。」
おかしい。この大乱闘に一年がA班に引き抜かれるなんて。
二年の藤川が
「おい!なんでAに一年が入るんだよ。おかしくないか?」
「ならこいつと戦ってみるか?」
と冷たい石山が眼差しで言う。
「上等だおらぁ!!!」
と飛び蹴りを図ったが、足を捕まれ、肘で砕かれてしまった。
体育館に悲鳴が響き渡る。
一年 竜川悠理。一体なにものなのか。
石山と竜川が笑う。A班、32人。